キャスパー・アプローチ

キャスパーアプローチについて【「痛さ」と「ストレス」と「リスク」を軽減させる】

 

キャスパー・アプローチ概要

全く新しい発想から生まれた 姿勢保持技術CASPER・APPROACH

今まで、出来るだけ骨盤を起こし、立っている時と同じように座わるのが ”良い姿勢”であると信じられてきた。 しかし、そのような考えに基づいて強制的に骨盤を垂直に矯正しようとすると、痛みやストレス、多くのリスクが発生することは、日常での継続的な姿勢を観察すると明らかである。

キャスパー·アプローチは、その痛さやストレスを最小限にする為の試行錯誤から生まれた今までに無い全く新しい姿勢保持の考え方である。 そして、痛さとストレスを最小限にし、重力に対して力学的に身体が安定することにより、それまででは起こらなかった様々な変化が起こることに気づいた。

 

CASE 01 緊張が強い少年のビデオ

それまでの椅子では、筋緊張が強く、股パットに股間を押し付けて、下肢は内転、内旋。 上肢や肩、首にも力が入っていました。牛乳を飲んでもほとんどこぼしてしまっていました。 キャスパーでは、股パットが無くてもお尻はずれなくなり、下肢も上肢も力が入る事無く食事ができるようになりました。

CASE 02 非対称の緊張で遊びにくい少女のビデオ

骨盤が垂直に起きるようにと、股の所に棒が差し込まれ、背もたれは垂直。 その環境で遊ぼうとすると身体は前に倒れ、右腕は後ろに引かれ、肩にも上肢にも力が入って上手に遊べません。キャスパーでは、非対称の緊張も無くなり、下肢も上肢もリラックスし、とても上手に遊ぶ事ができるようになりました。

CASE 04 誤嚥が改善したおじいさん 内視鏡による評価のビデオ

それまでの車いすでは、咽せずに誤嚥しているので「胃瘻」をしなければならないと診断された。 キャスパーでは、嚥下反射も早くなり、誤嚥をせずに飲み込めた。専門医での内視鏡検査による評価。

CASE 05 脳血管障害で20年寝たきりだったおばあさんのビデオ

それまでの車いすでは、大きくティルトしても頭と肩だが右斜め前に倒れ込んでいた。 他 *ウィダーインゼリーを1時間以上かけて飲んでいた。 *流涎が止まらない。 *腕が上がらず顔を洗うのも、髪をとくのも全介助。 *車いすでは、右足をいつも踏みしめて力が入り上がらなかった。 *右上肢が正中線を越えて動かす事ができなかった。 *背中がほぼ90度に曲がっていた。 キャスパーでは、上記全てに顕著な変化が現れ改善された *担当セラピスト評価による。 その改善された状態はその後3日継続した。 4日以降、力が入りそれまでと同じ状態になった。

 

 


生活を豊かにする道具たち

「日常生活を豊かにする道具」をコンセプトに物をつくると、それまで見えていなかった様々なことが見え、本当の意味で、生活を豊かにすることヘのヒントがあったり、知らず知らずのうちに機能トレーニングをしていたり…そして、そのトレーニングも、「限りなく楽しい、トレーニング」であり「限りなく日常に溶け込んだトレーニング」となります。

seminor_page_image1

 


頭部を中心としたキャスパー・アプローチ

本当は、もっとできる子なのに長続きしない。始めは良いけれど、すぐに身体が前に倒れてしまう、お尻がずれてしまう、頭が倒れてしまう…座位に対してこんな悩みをお持ちの方、自分の座らせ方が悪いから?…なんて落ち込んでいませんか?

いいえ違います!姿勢が崩れるのは、本人のやる気や、先生や親御さんの座らせ方が悪いからではありません!もっと違うところに根本的な原因があるのです。

もともとは、股関節を屈曲させた座位姿勢では、骨盤はとても起こしにくいのです。骨格だけをイメージして座位姿勢を考えるのではなく、骨格を取り巻く筋肉群等をイメージすることで様々なことが見えてきます。

骨盤を垂直に起こさなくても活動的な姿勢になれます。それまでの骨盤中心の座位姿勢に疑問を持ち取り組んできた、全く新しい考え方、「キャスパー・アプローチ」を、具体的な症例とともに動画にて解説いたします。

seminor_page_image2

 


キャスパー・アプローチによるデモンストレーション

インタビューをします

お母様に現時点での問題点をうかがいます。
この方の場合、「いつも身体と頭が右に倒れっぱなしになっていて、前に倒れるときは、身体が圧迫された状態でした。側弯も気になっていて、何とか改善したかったのですがどうにもならず、長年この姿のままでバギーに乗っていました。」

状態を把握します

お使いのバギーの状態では、うしろにしっかりもたれることができないため、頭から身体が右に倒れこみ、パギーフレームに右の体側面を押し当てて、かろうじて止まっています。身体が前に出てくるときは、前倒れになり、重力にひきずられながら、いっぱいいっぱいまで倒れこんだところで丸まってしまいます。

姿勢評価を予測します
パギーの背もたれの角度がかなり倒れているにも関わらず、肩胛帯あたりが背もたれから離れ、身体と頭は右に倒れきるところまで倒れ、あごが上に突き出したように前に出ています。

この姿勢反応になる大きな原因の一つとして、背もたれが平面的で、本人の身体の形状に適合していないことが考えられます。背もたれに肩胛帯までもたれることができず、もたれられないために、横ヘの安定が得られず、右へ倒れるか、前に出てきて行き着くところまで身体を倒して安定するしかないという状態のようです。背もたれの形状をキャスパー・アプローチ的な形状にすれば、安定が得られ、本来本人が持っている力を引き出すことができると予測します。

解決策と結果

キャスパー・アプローチに基づいた姿勢になるように設定をした採型機に座ってもらうと、予測通り両手の活動ができるようになりました